先週、喫茶店で教え子に会った。ドリンク片手に「あ～！○○[古いあだ名]～！私分かる？」と。マスクしてるので分からないと正直に言うと、彼女はマスクをとった。古いあだ名もヒントになりようやく分かった。顔の上部と声だけでの認識は難しいものだ▼顔の下着ともいわれるマスク使用の増加で、時々顔認証ができないことが悩みの一つである。現役の生徒でも着用時と未着用時で戸惑ってしまうこともある▼先月は、スーパーで、保護者と思われる方に会釈をされた。笑顔でこちらに歩み寄るまで、「あ～っ、どの学校の、どのクラスの保護者だったかな」と心の中で考え続けた▼分からないまま話が進み、「ところで、明日は行かれますか？」と聞かれたとたんに頭の中は真っ白に。結局赤の他人であった。お互い、「あ～、失礼しました。すみません」と言ってそれぞれの買い物に戻った。マスクなしでも認証できなかったことが笑えて仕方がない。