ほんりゅう「いい授業をしたい」願い実現のために(柏瀬)

「高校説明会」での中学3年生を対象にした模擬授業。初対面の教師と生徒との一回限りの授業です。今回は短歌をやることにしました。夏休み中で、多少準備に時間をかけることができました。どんな短歌を取りあげ、どういう問いかけをしたら興味を持ってくれるだろうか。あれこれ考えながらの授業のプランニングやプリント作りは、とても楽しいひと時でした。当日は、初対面の割にはいろいろな意見が出て、まずまずでした。▼教師なら誰もが、いい授業がしたい、十分な準備をして授業に臨みたいと思っています。しかし、なかなかそうはいかないのが現実です。「勤務実態調査」の結果からは、教材研究が勤務時間外に追いやられ、休息や睡眠の時間を削って授業準備をせざるを得ない実態が見えてきます。▼文科省が来年度に向けて、小中学校教員の「基礎定数」改善に着手する方針を打ち出しました。自由度の低い加配より現場にとって良いとの判断ですが、文科省は教師の負担軽減に向けて、本腰を入れたいということでしょう。まず教師を増やし、必要としているところに回すことです。教師も増えたが仕事も増えた、とならないようにしてほしいです。▼「ゆとりを持って授業に臨み、丁寧に子どもに向き合いたい」という願いの実現に向けて、働きかけを強めていきましょう。