この夏、全国高校生短歌大会(短歌甲子園)に、飛騨神岡高が出場し、特別賞の話題賞に輝いた。1チーム3人で競う団体戦の作品を紹介します。
題「力」
先鋒:中島聖音「今は亡き祖父の口癖胸に留め 今を生き抜く 力にかえて」
中堅:中島咲音「女子力を あいにく兼ね備えていない そんな私は短歌を詠みます」
大将:中島彩音「現代に縛られたまま 生きている 重力に逆らって生きたい」
題「雨」
先鋒:中島彩音「銃弾のように アスファルトに打ちつける今日の雨は 私の心」
中堅:中島聖音「ヒロシマの八月六日忘れまい 黒い雨を作る手 止めぬのか」
大将:中島咲音「短刀の如き暴雨が 腕を刺す 見えない傷が隠されている」
この三人は姉妹で、ロボット部にも所属している。ロボット部は、全国の「ホーバークラフトの性能を競う予選会」で三位になり、十月の決勝大会では、「プレゼンテーション」も「自立型ホバークラフトによる協議」も一位で優勝した。一方で、地域の特別養護老人ホームに出向き、お年寄りに小型ひと型歩行ロボットを遠隔操作し喜ばれている。高校生が、様々な活動を通して色々な経験をしていることに驚かされる。
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