ほんりゅう 2023年10月5日(奥村)

今夏、家族で「ツリーアドベンチャー」(木の上に足場を作り、その木と木を結ぶように作られたアスレチック)に挑戦した。私も子どもと共に参加し、必死になって汗だくでゴールした。私の後に小学6年生になる娘が続いた。「そこに足を掛けて!」とか「体を起こして!」などと私なりに今クリアしたコースのアドバイスをしていたのだが、娘の顔が晴れない。それでも声をかけ続けていると、彼女はイライラしたような表情で「何も言わないで!自分でやるから!」と言った。この瞬間、父娘関係の今までとの変化を感じた。今までは面と向かって拒否されることはなかった気がする。腹が立ったとか悲しいとかではない。なんとなくこの変化は後戻りすることはないんだなと受け止めた。娘がゴールした後、しばらくは何となく気まずい空気が流れたが、娘も言い過ぎたと思ったのか普段よりも頻繁に私に話しかけてきたような気がした。子どもは常に成長している。親子関係も常に少しずつ変化している。今という瞬間は今しかない。後から取り戻そうとしても取り戻せない。戻らない今の瞬間を大事にしたい。

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