各務原市水道水源からPFASが検出されたことについて、岐阜県教委に要請を行う(8/2)

各務原市の三井水源の地下水から、発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が、国の暫定目標値を超えて検出され続けていたことが発表されました。このことは、該当地域の水道水を利用する地域住民のみならず、該当地域の公立学校の児童・生徒および教職員の健康被害を引き起こす可能性があります。当該地域に勤務する養護教員の組合員からも不安の声があり、岐阜教組本部および、養護教員部は緊急に県教委に要請を行いました。


要請内容

(1)該当地域の県立学校の水道に、水質浄化の対策を講じること。

(2)該当地域の県立学校の水道水のPFAS検査を緊急におこなうこと。

※学校環境衛生基準に基づき、各校では年1回水質検査をおこなっていますが、貯水槽経由給水にあたる簡易専用水道等の場合、検査項目は10項目となっており、PFASは検査項目にありません。

(3)該当地域の市立学校の水質浄化の対策を講じるとともに、上記の水質検査をおこなうよう、各務原市に対して促すこと。また、そのための財政的支援をおこなうこと。

 

(4)該当地域の児童・生徒に対して、飲料に適さない水(対策を施していない水)の飲料を避けるように注意を促すこと。


【要望項目についての補足】

※三井山配水池内には多くの各務原市立小学校、中学校、市立特別支援学校(1校)、県立高等学校(2校)があります。これらの学校は、市の上水道を使用している学校が大半と予想され、多くの児童・生徒および教職員が水道水を利用し、飲料として使用する場合もあります。

各務原市は、「PFOSPFOAの摂取が主たる要因とみられる個人の健康被害が発生したという事例は、現時点では、確認されていない」とのことですが、長期にわたる健康被害の発症の危険性は拭い去れません。

現在は夏季休業中で、中学、高等学校では部活動その他の活動のため生徒が登校し、教職員も出勤して市から供給される上水道を利用しています。 

8月末には始業する学校も多く、調理実習など飲料水を使用する教育活動も計画されています。安心して教育活動がおこなわれるためには、早急な対策が必要と考えます。

PFASは浄水場での活性炭処理である程度除去できるとされています。各務原市は、8月から既存の施設にて活性炭処理の実証実験を実施し、効果が確認され次第本格稼働、12月までには浄化処理を完了させるとのことです。児童・生徒の安心安全を確保するためには、この間の対策が必要と考えます。

なお、各務原市では、航空自衛隊岐阜基地の敷地内における鉛の土壌汚染についても不安が広がっています。


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コメント: 2
  • #1

    (水曜日, 15 11月 2023 14:46)

  • #2

    飯島幸子 (火曜日, 05 12月 2023 13:09)

    水は命にかかる深刻な問題。このような岐阜県の取り組みは非常に重要に思う。特に、日本は家にいても、公園でもそのまま水が飲めると言うことで、世界一水に置いて安全な国と言われてきている。ぜひフッ素が多く含まれるようになったその原因も、追求して内容をわかる範囲において、全国にも発表してもらいたいと思っている。またこれは国においても各都道府県においてもいけないへ国民の命にかかっていることを思う。