ほんりゅう 2023年7月20日(長谷川)

同窓会で35年ぶりに再会したにも関わらず、教え子たちの顔はなんとなくわかった。性格がほとんど変わっていないことに驚いた▼「先生には本当にお世話になった」と話しかけてきたSは、朝鮮国籍の外国籍ゆえの差別に屈せず会社を立ち上げていた。学年1位の成績だったOは公認会計士になっていた。気のいいMは会社とも夫とも合わず、それでも3人の子を育て、再婚した夫と授かった子との生活がとても幸せだと言っていた。空手に熱心なあまりいつも成績が最下位だったIは残業がない仕事を渡り歩き、今でも練習に励んでいた▼人は長い人生で自分を知り、幸せになるために、生きる道を求めていく。人生のほんのわずかの時間に関わる私たち教員は微力だけど「自分の人生を生きる」力をこそつけてあげたいと思う▼経営者のHは「今の若い子はコスパをとても意識してどんどん辞めていくんですよ」「教員ってとってもコスパ悪いと思いますよ」…「やりがい」だけで教員志願者を増やしたり、早期退職者を減らすことは困難だと再認識させられた。

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