ほんりゅう 2023年2月5日(奥村)

こんな昔話があります。あるとき鳥と獣が争いを始めました。コウモリが、鳥が劣勢であったのを見て、「私はネズミと同じ獣の仲間です」と獣の味方をしました。しかし鳥が優勢になると、今度は「私は羽があるから鳥の仲間です」と言いました。その後、鳥と獣は仲直りをしましたが、両方にいい顔をしようとしたコウモリは、どちらからも嫌われて仲間はずれにされてしまいます。居場所のなくなったコウモリはその後、皆が寝静まった夜にだけ飛ぶようになったというお話です。この昔話を聞いて、コウモリのしたことは争いの中で生き抜くために仕方がなかったのではないかとの意見を持つ人がいます。元はと言えば争いを起こした獣と鳥が悪いのであってコウモリは被害者だという見方もできるかもしれません。しかし、事情があろうとも仲間を裏切り、逆の立場に寝返ることは今までの信用を失う重大な行為です。我々は本当に大切なことは何なのか見誤らないようにしなければなりません。私たちが幸福に生きていくために正しい選択をしたいと、最近考えています。

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