12月1日、ゆきとどいた教育をすすめる岐阜県実行委員会は、岐阜県議会棟で教育署名提出集会を開催し、岐阜県議会の平岩正光議長に24,571筆の署名と請願書を提出しました(期日までに追加があり、最終24,778筆を提出)。
南出吉祥実行委員長(岐阜大学准教授)は「署名は数も大切だが、署名の内容に賛同した2万人を超える対話が生まれたということを大切にしたい。こうした声を議長・教育長に伝えることができる提出集会にしましょう」と挨拶をしました。
紹介議員となった中川裕子県議(共産)は「県会議員でヤングケアラーについての勉強会を開催した。来期までには条例が出来るよう尽力したい。この請願もその後押しとなると考えている。少しでも前に進めましょう」と述べました。
県議会議長「皆さんの要望を受け止めたい」
南出実行委員長から平岩議長に要望書を手渡し、懇談を行いました。平岩議長は「子どもは未来の宝。今の子どもたちはパソコンやAIと向き合う時間が増えているが、直接向き合う事が大切だ。あらゆる命を守っていきたい。皆さんの要望を受け止めさせていただきたい」と述べました。
県教育長「出来るところからきめ細かくやっていきたい」
昨年度から岐阜県教育委員会の堀貴雄教育長との懇談を行っています。南出実行委員長から要望書を手渡し、実行委員のメンバーから学校現場の実情やコロナ禍の子どもたちの様子を伝えました。
堀教育長は「今の教員はほぼ一人職となっていてなかなか休めないことは大きな問題だ。非常に多忙になっていて、子どもたちの大事なサインを見逃したり、思いが食い違ったりしている。ICTなども、活用ありきではなく、本来の子どもたちの学びにつながるようにしなければならない。様々な背策をきめ細かくやっていきたい」と述べました。
参加者と議長・教育長との懇談
集会では、次のような現場の教職員の様子や、保護者の思いを交流しました。
- 給食費・医療費などの補助は県が動いてくれると市町村が助かる。
- 生理用品をトイレの個室に置くことや、制服はもっと自由にして欲しい。
- 子どもの未来を作ることは国の未来でもある。少人数で子どもたちをじっくり見れるように人員配置にもっと予算を。
- 教育現場は一人でも病休が出ると大変な状況だ。
多くの学校、PTAをはじめ、各種団体、岐阜教組組合員の皆さんの大きなご協力に感謝申し上げます。皆様のゆきとどいた教育への願いが実現するよう、これからも運動をすすめて参ります。
※当日は全員マスク着用でしたが、撮影の時のみマスクをはずしました。
※議長・教育長・実行委員長・県議の発言は、要旨を実行委員会がまとめたものです。
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