ほんりゅう 2022年5月20日(長谷川)

「教育ぎふ」で前号よりウクライナ侵攻に関する基礎知識を載せている。このような時事問題をこれだけ大きく紙面で扱うことは初めてではないかと思う。とはいえ、ロシア軍の非人道的な行為を理解や肯定することはできない。そのロシアではプーチン大統領やウクライナ侵攻に対して支持率が8割前後という▼ロシアには憲法があり三権分立も選挙もあるが、独裁がおこなわれている。民主的制度があっても独裁となり得る事を意味している▼日本国内ではウクライナ情勢を受けて憲法改正や防衛力増強などの発言が相次いでいる。それぞれについて様々な意見があるかと思うが、「表現の自由の保障」の重要性については大方の意見の一致を見るのではないか。ロシアでは政権を批判する報道や政党、個人が弾圧を受け、投獄どころか暗殺までされている▼独裁を未然に防ぐためには、時の政権を批判する「表現の自由」が必要である。野党や報道機関の一番の仕事は政権批判であるべきだと思う。「批判ばかりしている」と批判されて尻込みしてしまったら、それこそ近隣の独裁国家・人権を抑圧する国家のようになってしまう。

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