ほんりゅう 2022年3月20日(長澤)

私は60歳定年の最後の世代、定年まであと1年となった。40年近く前を思い出してみると…▼採用試験は全教科に水泳が課されていた。職員会議は喫煙が前提となっており、会議室の長机に灰皿を並べた。職員室には冬にストーブこそ設置されたが、エアコンはなく、生徒の教室にいたってはストーブも扇風機もなかった▼印刷は手書きの原稿を製版機で読み取ってから、製版した用紙を印刷機にセットした。手間がかかったガリ版印刷の時代を知っている先輩は「すごい進歩」。字の下手な私は和文タイプライターを覚えた。やがてワープロ専用機が出現、いち早く購入するとたいへん珍しがられた▼平日の補習や部活動には保護者負担で手当が支給されていた。毎週土曜は午前が授業、午後から放課となったが部活動があり結局終日学校にいた。週休2日の学校なんて想像できなかった▼生徒はカバンやコート、カッパ、男子の帽子も指定されていた。女子の体育着はブルマーであった…等々、変わったのはICTだけではない▼これからも教育環境や指導のあり方、私たちの働き方は変わっていくのだろうが、現場の期待に応える変化となるよう、国へも県へも声を届けたいものだ。

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