8月24日、岐阜県教職員組合は、10月30日から11月2日に予定されている「ねんりんピック岐阜2021」について、岐阜県に対して要請を行いました。
新型コロナ感染拡大が続く中、子どもたちや教職員の健康と安全を守るための要請です。
要請文は以下の通りです。
2021年8月24日
岐阜県知事
古田 肇 様
岐阜県教職員組合
執行委員長 長谷川督翁
ねんりんピックに関する要請
平素より県民の生活向上のためにご尽力いただきありがとうございます。また、新型コロナ感染症拡大に関して、日夜を通してのご対応に敬意を表します。
さて、新型コロナ感染症の拡大は予想を超える規模となり、医療崩壊ともいえる状況となっている都道府県も出てきました。医療関係者の方々の奮闘にも限界が来ています。専門家の意見では、人流を少しでも止めることが必須とのことです。
私たち教職員は、県下の児童・生徒の感染防止のため、検温や消毒作業、感染防止の指導など、さまざまな業務を通して新型コロナ感染症の拡大防止に努めてきました。それでも、児童・生徒および教職員の感染を完全に食い止めることができていません。
岐阜県では今年、延期されたねんりんピックを実施する予定とされています。計画によれば、全国から約1万人の選手・役員が参加し、観客をふくめると約60万人が参加予定とのことです。その中には、児童・生徒も含まれています。これだけの人流が起これば、ねんりんピックを機に感染が拡大してしまうことや、参加した児童・生徒から学校や家庭に新型コロナウイルスが持ち込まれてしまう可能性も高まります。私たちのこれまでの苦労が水の泡となりかねません。
ねんりんピックに向けて準備を重ねてきた選手のみなさんや関係者の皆さんの思い、ねんりんピックの観戦等を貴重な教育活動と位置づけて計画してきた学校関係者の皆さんや楽しみにしてきた児童生徒の皆さんの思いを考えると、苦渋の決断になることは重々承知していますが、以上のことから、私たち岐阜県教職員組合は、以下のことを要請いたします。
要請内容
- ねんりんピックを中止すること。
- ねんりんピックを実施する場合は、児童・生徒に対して、観戦やスタッフ・ボランティアとして参加の要請、および開会式・閉会式等、関連行事への出場の要請をやめること。
- 教職員についても、スタッフ・ボランティア参加要請、開会式・閉会式等、関連行事への出場要請をやめること。
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