ほんりゅう 2021年5月20日(岡山)

昨年度末、岐阜市単独で加配されていたEFとSTEAM教員の廃止が決定した。当事者に事前の説明はなく、突然失業することとなった。現場も、英語と理科に関わる市費の講師が減らされ負担が増えることになった▼組合はすぐに、岐阜市内の全小学校に廃止撤回の署名を呼びかけた。なんと2週間で700名の「なくすな」という教職員の思いが集まった▼3月の岐阜市議会で教育長は「英語と理科教育を大切にしていないわけではない。しっかりやっていく」と述べ、現場はさらに混乱した。3月末にほぼ決まっていた校内人事をやり直さなくてはならなくなったのだ。専科ではない教員を理科に充てた学校もあったと聞く▼一方で、文科省も県教委も英語の専科教員やSTEAM教員を増員する方向だ。4月からは、EFの代わりにALTが持ち時間を増やして対応している。市教委は「ALTを(休憩時間45分を確保した上で)、出勤から退勤まで有効に活用してください」と通知している▼EFやSTEAMは物ではない。今まで岐阜市の教育のために奮闘してきたにも関わらず突然の解雇では、感謝の気持ちも伝えられない。

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