全国高校シンポジウムに参加した。例年なら全国から集まり、生徒の様子や教育実践を交流したり、その時々の課題を探る。今年は各家庭などからパソコンを通してのオンライン開催となった。それゆえにいつもと違う取組ができた。全国の高校生がコロナ禍で経験したり考えたりしたことをリレートークしたのだ。印象に残った声を紹介する▼行事ができなくなって学校が暗く感じた。できる企画を生徒会で考えて、先生に相談し実現した。雰囲気が明るくなった/何でもない話をすることにも意味があることを実感した。何気ない日常の関係がいかに貴重か分かった/学校は勉強だけするところではない。受験に対応するやり方だけ覚えて、考えることをしない勉強はおもしろくない/学校は小さな社会。「社会とは」を教えてほしい/学校は、やりたいことをやれる場であり、やりたいことを見つけられる場であってほしい/地域から学べることがある。生徒が主体となって、地域に開かれた学校であるべき▼学校現場を三年も離れている私には、久々に聞く生徒の生の声であった。今、生徒に会いたい、声を聴きたいーー専従が終わろうとするタイミングで強く思うことができた。原点に戻り、現場の先生方とまた、ともに歩みたい。