ほんりゅう 2021年2月20日(岡山)

学校は変われるか?Aさんは苦しんでいた。新しく赴任した学校は分からない事ばかり。さらにコロナ対応の業務も加わった。本当は話好きのAさん。分からないことはその都度、同僚や管理職に聞いてきた▼コロナ禍でも急に従来どおりの「地域を学ぶ学習」が入ってくる。学年の行事は子どもたちと取り組みたかったことを削って行った。研究授業も成績付けも同時進行。「おかしい」と言ってもやらざるをえない。何をしているか分からなくなり、2週間の病休に。教職員の相談窓口にも悩みを打ち明けた▼Aさんの望みは「大事なことはみんなで共有して進めたい!メモ書きで指示ばかりしないで!私の言うことに耳を傾けて!」▼上限方針「月45時間」が求められ、全職員が勤務時間短縮を迫られる。削られるのは、表に現れない大切なもの。悩みを解決するには、コミュニケーションの「時間」が必要なのに▼学校長は全職員が共通理解をするために会議を丁寧に、職員の声に耳を傾けることにした。すると会議の時間は長くなる▼コロナ禍でも、子どもに寄りそう大切なことは削りたくない。子どもも教職員も居心地よくするために、どの業務は削れるのか皆で考える必要がある。

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