ほんりゅう 2020年10月20日(長澤)

本当なら10月は3年前の卒業生が幹事となって同窓会を行う予定であった。本当なら今年1月に久々の同窓会を開いた37歳の教え子たちが「今度は8月に」と言っていた会ができていたはずであった。ともにコロナで吹っ飛び、振り返ってみると、2月以降まったく飲み会をやっていないことに気づいた▼昨年度まで何度も東京へ出張し、全国の仲間と顔を合わせ直接声を聞く機会があったが、今年度はオンラインとなり、まったくゼロである。3月以降、県外に出ていないことに気づいた▼子どもたちも本当なら修学旅行、文化祭、運動会、夏休み等、楽しみにしていたイベントがあったのに、とやり切れなさを感じているだろう。大人でさえつらい思いにさせているコロナ禍は、子どもたちにどれだけの影響を与えているのだろうか。子どもたちに寄り添わなければ、と思う▼コロナが世界をどう変えていくのか誰にも分からない。だからこそ学校は、せめて行事等のあり方について、子どもたちが自ら考え、決定の過程に参加できるような経験をする場でありたい。大人になって、「あの時に考える力が身についた」「自分たちの思いが反映された取組がなされた」と思えるように。