ほんりゅう 2020年9月5日(長澤)

人間ドックで便潜血の結果を受けて、大腸内視鏡検査を受けた。父親の介護のこともあり、病院と関わる機会が多くなる中で感じたこと、考えたこと▼①下剤を飲んだり、カメラを挿入するまでは看護師が担当。すべて整ってから医師の出番 ②訪問看護師に父親の症状の見通しを尋ねたところ「こう思うけど、お医者さんが判断することになる」との返答 ③病院では理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、一人の患者に多くの職種が関わっており、厳然とした役割分担がある▼病院で「先生」と呼ばれる医師に患者・家族が求めるのは、「医師としての仕事」であり、病院に求めることとイコールではない。そして、病院に対する患者・家族の安心感や信頼感は、医師も含めた多くのスタッフとの関わりの中で育まれていく▼教育現場ではどうか。最近は教員の業務支援のために外部の力を借りることも増えてきたが、学校に求められることの多くを「先生」がこなし、業務は膨大となっている▼文科省は「学校以外が担うべき業務」「必ずしも教師が担う必要のない業務」と仕分けしている。病院の「分業」が業務を効率化・機能化させ、社会的に受け入れられているように、学校の「先生」も本来の「教員としての仕事」に専念できるようにしたい。