定年退職まで、あとわずかになった。私は、岐阜県教職員組合の組合員であることに誇りを持っている。間もなく教育の現場を離れることになるが、その思いが、どんどん強くなってくる。コロナ禍での県教委への5回に及ぶ申し入れで、その思いはゆるぎないものとなった。これまで訴え続けてきた要求が、一つ一つ実現している▼先日、我が組合が力を入れて進めている教員採用学習交流会のZoom学習会で、久しぶりに面接官役を務めた。「子どもたちに、将来の夢を持たせるために、学校や教員が出来る事は何だと思いますか」という問いに、7人の参加者が答えた。キャリア教育等、将来の職業についての返答が多かった中で、「精一杯、自分が子どもたちのために働いている姿を見せたい」と語った女性がいた。心が動いた▼全員が返答した後、面接官役のスタッフ4人は同じ願いを参加者に届けた。私は「まずは楽しい授業!楽しい学級!楽しい学校!」と力を込めて話した。私たち学校で働く者すべてが、自分の仕事に誇りを持って、楽しい学校づくりをめざして、個性豊かに子どもたちと向き合えたら、きっと子どもたちは、将来の夢を抱いてくれる、そう信じている。同じ組合員として、強い信念を持って活動できていることを、また、あらためて感じた日になった。