ほんりゅう 2020年6月5日(長谷川)

休校中にWebでLHRをおこなった。「元気か?」「課題やってるか?」だけではと思い、話し合いをしてみた。事前にテーマ「9月入学の是非」を知らせていたが、ちゃんと自分の意見が言えるのか…。指名していくと次々と意見が出る!▼能動的な学びが大切とされ、教員は無理やり「考え」させようとするが、生徒にしてみれば、「あれもこれも」と忙しい中で、「さあ考えてみよう」と言われても、考える余裕も意欲も起きないのかもしれない。むしろ「ヒマ」だが「危機感を持つ」時に、人は考えたくなるのかもしれない▼戦争中、若者たちは、必死になって答えを求めて考えた。将来のための学びや二度と来ない青春が奪われること、友情や恋愛の断絶、親や兄弟との別れ、先の見えない人生、そして失われるかもしれない自分の生の意味と死の恐怖▼退職の年を迎えるにあたり、担任を志願した。ところが、いきなり休校だ。最後になるかもしれない担任なのに…。しかし、一度しかない青春の一年の方が大切だ。生徒は先生を選べないだけでなく、運命も選べない。文化祭、体育祭、修学旅行、部活…生徒にとって大切なものを新型コロナが奪っていく。これが自分に与えられた人生として納得するしかない生徒たちに少しでも寄り添っていく事が使命と感じている。