ほんりゅう 2020年3月20日(長谷川)

危機管理の原則の「最悪を想定する」に、日本では「リーダーが危機管理能力が乏しい場合」もあてはまるかもしれない▼コロナ感染に関わる「休校要請」。なぜ突然なのか。なぜ全国一斉なのか。事前に専門家の意見も聞いてない、影響を考慮して対策を検討してない、現場が準備する時間がないタイミングでの発表…ムチャクチャだ。様々に指摘されている指導者の欠点をあげつらうことはやめるが、困難と責任を押しつけられるのは常に弱い者だ▼卒業式が奪われた子どもたち、友達・先生との別れが十分にできなかった子どもたちが多数いる。子どもの預け先を必死に探す保護者、無理して仕事を休む保護者が多数いる。十分な昼食が与えられない子どもたち、外出を止められた子どもたちのストレスがどんどんたまっている▼この原稿を書いている時点ではまだ感染拡大の終息は全く見えていない。最悪を想定するなら、入学式も新学期の開始も全中・インターハイ予選も困難になるかもしれない▼リーダーが頼れないなら現場が踏ん張るしかない。守るべきは第一に子どもと保護者、教職員とその家族の健康。そして、この国の教育が破壊されないように、できうる手を打っていきたい。管理職も一般教職員も、教委も組合も、知恵と力を合わせてこの困難に向かうことを呼びかけたい。教育の専門職として。