ほんりゅう 2020年2月5日(岡山)

実習校・研修校のあり方について報告があると聞き、岐阜市教育委員会定例会の傍聴をした。その中で示された「教育実習校の使命」に違和感を感じた▼①子どもたちを育む地域の学校としての使命②教職を目指す若い世代を育てる使命③県内の教育に携わる者の指導力向上やスクールリーダー育成を担う教育研修校としての使命④岐阜県教育の振興、教育水準の向上をリードする教育研究校としての使命▼③の使命があるから県内外からの参観者を受け入れる研究発表会をやらざるをえない。④の使命があるから人事が優先される。この4つの使命が学校本来の役割より優先されているのではないか。だから弊害が起きる▼一人の教育委員が「格付けの学校を残さねばならないのか、教育委員会が考えていかなくては」と意見を述べた。実習校が他の学校より格上と位置づけられると、教員が特別な意識を持ってしまうのではないか。別の教育委員は「教員の意識を研修ありきではなく子どものために」と発言した。そもそも学校は、子どもの全面的な発達成長のために役割を果たすところである。