ほんりゅう 4月20日(長谷川)

先日、職場で子育ての話をしていたとき、子育てを終えた世代からのアドバイスが一致した。「転んで泣いていても起こしてあげないほうがいいよ」「痛いから転ばないようになるし、転んだぐらいで泣かなくなる」▼社会がどんどんとギスギスする方向に向かっている気がする。ちょっとの失敗で予想外の叩かれ方をしたりする。(政治家の失言はもっと追及されてもいいし、任命責任もとるべきだが)その結果、失敗を恐れてどんどん萎縮したり忖度したり隠したりするようになる▼子どもに対して先生や保護者が先回りして手を差し伸べ、失敗しないようにしていく。その度合いが過ぎて、挑戦できない・打たれ弱い子どもが増えていると思うこともある。子どもには失敗する権利、そこから学ぶ権利がある▼若い教員も同じだ。周囲が先回りして失敗しない方法を教えるばかりがいいとは限らない。若い教員には、そのエネルギーを十分発散し、やってみたいことをどんどんやって、時に失敗して後悔して成長する権利がある。うまくいかない時に相談に乗り、悩みがあったら聞いてやり、アドバイスを求められた時には助言する。ベテランや管理職は尻拭いや責任を覚悟すればいい。そんな温かい職場で若い先生が活躍する事を望んでいる。