【報告】部活動手当削減反対、2,266名の署名を力に県教委交渉行う

県教委は提案を取り下げず交渉決裂!!

部活動手当削減に反対し、県教委との3回目の交渉を2月14日に行いました(第1回1月30日、第2回2月7日)。この日の賛同署名数は2,266名となりました。交渉でのやりとりを報告します。

 

現場からの声


部活動手当削減反対・第3回交渉(賛同署名2266名)

2019年2月14日(木)16時45分~

2月14日、部活動手当改悪に対して3回目の交渉を行いました。署名へのご協力、ありがとうございました。

 

組合は以下の要望を主張しました。

  1. 「部活動を3時間」とする依頼文書を、各学校及び保護者・生徒に県教委名で文書で出すこと。市町村教委についても、同様の対応をするように要請すること。
  2. 「部活動指導4時間程度での手当支給」を廃止しないこと。あるいは、「部活動が3時間」となるまで、上記手当支給の廃止を延期すること。
  3. 2ができない場合は、部活動手当の時間単価を1200円とすること。
  4. 協会系の試合や練習試合に対して引率手当を支給すること。

【県教委の主張】

  • 国の支給基準が変更されるのに合わせて変更する。
  • 部活動指針等で休日3時間の活動が適切とされる中で、手当だけ4時間が残るのは不合理。
  • これを機に、部活動は「時間をかければいい」をやめ、量から質への転換を進めたい。
  • 同時に、教員の心身の健康や家族の犠牲をなくし、「働き方改革」を進めたい。3時間になることを歓迎している教員もいる。
  • 「4時間支給を残す」「手当単価を増やす」などの県独自の財政支出は考えていない。
  • 県は、2時間支給をすでに県独自でおこない、2018年4月から引率の運用を拡大した。

【組合の主張】

  • 4時間維持を決定した県が多数ある。
  • 今回の提案は一生懸命やっている教員ほどモチベーションを下げることになる。
  • 手当を減らしても活動時間が減らない現状がある。歯止めにはならない。
  • 協会系の試合は今でも4時間以上かかっている。3時間以内にはできない。引率手当もでない。
  • 顧問は、練習を望む生徒・保護者の要求で板挟みになる。顧問・学校へのフォローはないのか。
  • 3時間は生徒の活動時間であり、顧問は準備・片付けもある。それに対する労働対価を払うべきだ。
  • せめて現場の理解が得られるまで1年の延期を。

 

組合からは、「板挟みになる現場の先生をどうしたら助けられるのか、熱意を持って指導している先生のモチベーションを下げず、どうやって応援できるのかの方策を出すべきだ」と訴えました。

 

教育次長は、「先生方をサポートすることは考えていく。今後、現場の声や組合からの提案も聴き、応えられる部分には応えたい」との返答を得ましたが、具体的な提案は最後まで示されませんでした。

 

私たち組合はこの間、簡単にあきらめることなく粘り続けました。それは、組合は現場の先生方の思いを、単にグチで終わらせることなく、しっかりと伝えることが使命だと考えるからです。実際に、署名をいただいた2266人の思いを県教委に訴え続け、交渉は3回に及びました。提案を変えさせることができず、残念な結果に終わりましたが、今後も、部活動改革などを通して教職員の負担軽減を進めると同時に、部活動指導を含めた「労働の対価」の支給や、教職員の熱意を失わさせない施策を求めていきたいと考えます。

 

今後も皆さんの声・現場の実情を組合にお寄せください。


部活動手当削減反対・第2回交渉(賛同署名2171名)

2019年2月7日(木)16時~


部活動手当削減反対・第1回交渉(賛同署名1898名)

 1月16日、県教委は部活動手当の支給要件4時間以上3,600円を3時間以上2,700円にする提案を組合にしました。上限を3時間以上とすることで、部活動時間を削減する意図があると考えられますが、準備や片付けに要する時間もあり、教員の指導時間が3時間で終わることはありません。

 

すぐに組合連として団体交渉を申し入れ、1月30日に交渉を行いました。交渉では10日間ほどで集めた1,898筆(県下教職員の1割)の署名を提出しました。

 

 県教委は「国の基準見直しを受けて」「働き方改革を進めるため」「運動部活動指針・ガイドラインの『休日は3時間程度の活動が適切』に応えるため」と説明しました。これに対して、組合連は「熱心に取り組んでいる教員のモチベーションを下げるな」「準備や片付けに要する時間もあり、指導は3時間では終わらない」「手当を縮小することで活動時間が減ることはない」等、署名に寄せられた皆さんの切実な声を届けました。

 

結果、「再検討する」との県教委からの回答を得て、近日中に再交渉を行うことになりました。追加の署名は次回の交渉で渡すことが出来ます。まだの方はぜひご協力をお願いします。