11月13日の中央教育審議会「学校における働き方改革部会」席上でのことである▼繁忙期の通常授業日の勤務時間を週3時間延ばす。そうすれば学校閉庁日を年間15日確保できる。授業日に週4時間、勤務時間を延ばせば8月に3週間の休日設定ができるという“計算”だ▼平常授業日の見かけの上での残業時間は減るだろう。しかし、実労働時間は今と何も変わらない。人も予算もかけずに見かけ上(計算の上で)の超過勤務を減らすというトリックだ。長期休業中に研修も、職員会も出張も行事も対外試合もしないのか。これで倒れそうになって働いている教職員を助けられるのだろうか?魅力ある学校、職場が実現するのだろうか?▼さて、同じ席上にいた妹尾昌俊氏の提案である。①小学校高学年の教科担任制 ②持ち時間数制限 ③行事の見直し ④部活動改革 ⑤校務支援システム導入……、などなど的確で示唆に富む。学校現場に必要なのは数合わせのトリックではない。すぐに生きて機能する手立てである。でなければ教職員を守れない。