ほんりゅう 学校は閉鎖的?!(岩田)

去る7月17日、豊田市で小学1年生が熱中症で死亡する事故が起きた。これが契機になったと思われる変化が大きかった。暑さに配慮して夏休み中のプール開放が中止になった日が多かったとか、さまざまな場面で水分補給・こまめな休憩が取り入れられるなどである▼ほんの数年前まで「水筒持参は病原体増殖の怖れがあるから禁止/運動部活動練習中に水分補給するのは弛みのもと/エアコンよりも大切なものがあるから後回し」など、『学校で学ぶ環境や熱中症予防』は世間よりも一回りも二回りも遅れていたと感じる▼学校・病院・警察・役所などは閉鎖的な社会になる傾向がある。社会や世間の動きや“常識”に意図的に敏感にならなければならないと常々思っている。制服・部活動・エアコン・校則などなど、学校で当たり前になっている「常識」を疑ったり、見直したりする時が来ていると思う。是非とも、客観的な見方、考え方をしたいものだ▼この原稿を書いている間にも、「岐阜の病院、熱中症で死亡5名/県教委、障害者雇用率の水増し58名」というニュースが入ってきた……。頭が痛い、くらくらしてきた……暑さのせいではないだろうが。