ほんりゅう 働き方改革の中で(岩田)

 

 「教職員の働き方改革プラン2018」が進行している。トップダウンで行われている。それもかなり強烈である。そうしなければならないほど教職員の長時間過密勤務は深刻だ▼私は今、「学校現場では、“温度差”が広がっている」と捉えている。その両極は、「働き方改革の道筋が分かり、何が肝要で、優先順位はどうするのか」という点について理解して取り組んでいる学校と「勤務時間だけ短くしろ」という取組をしている学校である。前者は、モチベーションも上がり効率もよくなる。きっと“チーム学校”が機能しているだろう。逆に後者は、ストレスがたまり疲労がたまり、負のスパイラルに陥る▼小中学校では、過密なスケジュールで長時間働く事が問題なのである。勤務時間をむりやり短くしても、やることが減っていなければ負担は同じである▼抜本的に改革するには、教職員定数の改善と給特法の改正が一番である。それがすぐにはできないから苦しい。だったらどうするのか?▼ルートマップを示し、「今取り組んでいる改善が、マップのどの地点につながっているか認識、確認しながら進める」ことではないだろうか。少々時間がかかっても、理解や納得を得ながら進めるべきである。そうしなければ、「働き方改革の中で過労死していく仲間」を生み出しかねないのだから。