【お知らせ】憲法3000万人署名にとりくむ特別決議

岐阜教組は、2月24日に行われた第2回中央委員会において、【特別決議】「憲法9条を改悪を阻止するため『憲法3000万人署名』にとりくもう」を決議しました。

私たち岐阜教組は、結成以来、一貫して『教え子をふたたび戦場に送らない』をスローガンとして活動をおこなってきました。子どもたちが安心して生きていける未来を残すために、「憲法3000万人署名」に全力をあげてとりくむ事を決意したものです。

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【特別決議】憲法9条改悪を阻止するため「憲法3000万人署名」にとりくもう

 国民の多くは、日本が平和であることを願っています。戦後、一度も戦争をおこなわなかった日本は、幸せな国だと感じています。

  安倍首相は、憲法改正を推し進める意欲を強く示しています。自民党内の意見集約を急がせ、公明党や野党にも揺さぶりをかけています。そして、今年の秋にも憲法「改正」案が国会に提出される可能性が高まっています。

 自民党は憲法「改正」で、「緊急事態」や「教育無償化」、「選挙区合区解消」などについても検討をしています。しかし、一番のねらいは第9条の「改正」や「加筆」です。それは、「集団的自衛権行使容認」や「安全保障関連法(いわゆる戦争法)」、「組織的犯罪処罰法改正(いわゆる共謀罪法)」などを次々と成立させて、日本を「戦争ができる国」にするための準備を重ねてきたことからあきらかです。また、「北朝鮮は怖い」というイメージを広げるなど、世論を憲法第9条「改正」へ誘導しようとしています。

 憲法第9条の1・2項を残すにしても、「加筆」の内容によっては「戦争の放棄」、「戦力の不保持」、「交戦権の否認」などの規定が否定され、日本が「自衛」の名の下に、制限なく「戦争ができる国」になってしまいます。

 私たちは、子どもたちが安心して生きていける未来を残すために、憲法第9条の「改正」や「加筆」の発議をさせてはいけません。今、多くの団体が、「安倍9条改憲NO! 憲法を生かす全国統一署名(いわゆる『憲法3000万人署名』)」に取り組んでいます。改憲派に対抗できる勢力を作り上げるためには、3000万人の力が必要とされています。この署名活動は、一人でも多くの国民に憲法第9条の「改正」や「加筆」の危険性を訴え、理解してもらうためのとりくみです。

 私たち岐阜教組は、結成以来、一貫して『教え子をふたたび戦場に送らない』をスローガンとして活動をおこなってきました。それは、約70年前の戦争に多くの教職員が反対するどころか、教育によって軍国主義を支え、多くの子どもたちを戦場に送り出し、尊い命を犠牲にしてしまったことへの強い悔恨と反省があるからです。

 よって、私たちも「憲法3000万人署名」に全力をあげてとりくむ事を決意して、ここに特別決議をおこないます。

2018年2月24日

岐阜県教職員組合

第2回中央委員会