昨年末「日本部活動学会」が発足した。岐阜県でも、「部活動ガイドライン」が策定され、改革に向かって動き出している。“ブラック部活”は一般的な言葉として定着しているといえる。それもあってか、今年1月からは、部活動手当が引き上げられることになった。▼「働き方改革2017」は急速に取組が進み、学校現場では歓迎や混乱の声が伝わってくる。部活についても同様に改革が進みつつある。しかし、部活動改革の道も険しい。関わる人は、学校・教職員・生徒・保護者・各競技団体など多岐にわたり、扱う問題も、時間・費用・人手・位置づけと複雑である。「働き方改革」の一部として取り組む面のみならず「部活動問題」単独で解決しなければならない面もあるだろう。学会の発足を歓迎したい。▼「働き方改革」は一筋縄ではいかないし、短期間で解決することでもない。手当たり次第に手を打ち、問題の縮小を図ることも大切だ。しかし、そこに終始してはいけない。学校教育現場・教職員が抱える問題全体を構造化し、見える化していく必要があると考える。そうしないと“改革”は迷子になってしまいかねない。現場に混乱が広がっては元の木阿弥だ。組合としても喫緊の課題を解決(長労働時間の縮減)しながら、全体像をイメージしてとりくんでいきたい。