ほんりゅう はじめの一歩(その2)(岩田)

9月に本欄で「長時間過密労働」軽減の「はじめの一歩」について述べた。正確な勤務時間記録が,現状を正しく認識するための大切なデータになるからだ。今回は労働者に認められている「休憩時間」について述べる▼一般的に教員の1日の勤務時間は7時間45分。これには休憩時間45分が含まれている。業務から離れて(解放されて)休憩できる時間だ。『えっ~!そんなの無理に決まってるじゃん!子どもたちがいるんだもん!』その通り。多くの学校,学級では不可能に近い。給食時間,昼休みといえども子どもたちから目を離せない。または委員会・学校行事・生徒会…と休んでいられない▼苦肉の策として『児童生徒が学校を出た後,15時45分から45分間を休憩時間に充てる』としている学校がある。これはまだいい方で,「ムリ!」の一言で終わっている学校がほとんどであろう▼「片時も休めない。トイレに行く時間も目を離せない」これが“過密労働”の1つの原因だ▼こんな話を聞いた。『休憩時間を宣言するんです。“私,休憩時間に入ります”って。そこから45分間,自由にするんです。仕事をしたり,電話に出たりするかも知れない。でも“みんなで休憩時間の存在を認知しあう”ことが大切なんです』と。こんな一歩、できそうではありませんか?