大義なき衆議院解散にともなう総選挙向けて緊急の呼びかけをします  

 政治が変わらなければ,ますますひどくなる! 

 

「私たちを苦しめる長時間勤務は誰が生み出しているのか」を考えて 

選挙に行こう!

 

「退職金を減らし,年金支給を遅らせているのは誰なのか」を考えて 

投票しよう!

 

「改憲勢力は誰か」「戦争する国にしようとしているのは誰か」を考えて 

 子どもたちの未来を守る1票としよう!



 2017年10月5日

 

大義なき衆議院解散・総選挙に抗議すると共に,積極的な投票行動を呼びかけます【書記長談話】

 

岐阜県教職員組合

書記長 岩田高明

 

 安倍首相は,9月28日に招集された臨時国会の冒頭に衆議院を解散しました。その理由として,「国難突破」と説明しました。これで解散・総選挙をおこなうことには大きな疑問があります。その「国難」を招いたのは,首相自身です。

  ・森友・加計学園疑惑があり,国民の持つ懸念・不安を説明すべきだとして,野党が3か月前に臨時国会を要求しました。それを無視し続けただけでなく,やっとおこなわれる臨時国会の冒頭に解散するというのは,安倍首相の「できるだけ丁寧に説明する」との発言は嘘であったことを示しています。国民をないがしろにしているとしか言いようがない「疑惑隠し」です。

  ・8月の内閣改造で発足した「仕事人内閣」は,安倍首相の言う「国難突破」の「仕事」をすべきなのに,何も「仕事」をしていないうちに解散です。何のための内閣改造だったのでしょうか。

  ・北朝鮮による核実験,ミサイル発射などの危機をあおる一方で,この時期に解散・総選挙という「政治的空白」をつくることは矛盾しています。

  などなど,「大義」はありません。解散したことに強く抗議します。

 

 思い出してください。教育基本法改悪(2006),憲法改正の国民投票法(2007), 特定秘密保護法(2013),武器輸出禁止三原則廃止(2014),戦争法(安保関連法)(2015),盗聴法範囲拡大(2016),共謀罪(2017)等々。安倍政権は着々と「憲法改正」に向けて準備してきたのです。私たちは,これらの危険性を指摘し続けてきました。それは,岐阜教組の結成以来大切にしてきた,「教え子をふたたび戦場に送らない」のスローガンのもと,戦争も貧困もない,真に平和な国を求めてきたからです。そして、同様の考えをもつ幅広い市民が集まって大きなうねりを作り出し、「安保法制廃止」「安倍政権のもとでの憲法改正反対」等を掲げる「野党共闘」が成立しました。

 ところが、「憲法改正」「戦争法」などを容認する「希望の党」が発足し,民進党は事実上の解党となりました。一方、各地で野党共闘の維持が尽力されています。

 今,私たちは,労働者にとって,教職員にとって,未来を担う子どもたちにとってよりよい政治をおこなうのは誰かを,慎重に見極めて投票すべきです。「国民の生活を守る」「国民の声に耳を傾ける」のは誰かを見極めるべきです。そして,「憲法を守る」「教え子をふたたび戦場に送らない」のは誰かを見極めないと,「9条を含む憲法改正」の賛成派がさらに多くなり,自衛隊の活動の制限をなくし,「戦争できる国」になってしまいます。

 

 すべての教職員のみなさんに呼びかけます。私たちは,「主権者教育」をすすめる立場です。子どもたちの前に立ち,自らが「主権者として」選挙に行って自分の意志を示し,政治を変えるという手本を示しましょう。学び,知り,考え,行動で示しましょう。「政治を変えて,子どもと教育を守ろう」という要求を実現するためにも投票に行きましょう。

 私たちの1票は,自分自身だけでなく,今の私たちだけでもなく,子どもたちの未来と,日本の平和を守る1票です。私たちは呼びかけます。

 

子どもたちの未来を守る1票を行使しよう!