本当に豊かな教育の実現を(岩田)

 「ゆきとどいた教育をすすめる署名」へのご協力ありがとうございました。わたしたちは、27年にわたって『教育条件の充実』を願って、署名に取り組んできました。今年も多くの教職員・父母のみなさんのご協力で多くの署名が集まっています。▼この署名を進める「ゆきとどいた教育をすすめる岐阜県実行委員会」は、岐阜県分を12月1日に県議会へ提出しました(国への請願は年が明けてから行います)。11月27日には、OECD加盟国34か国の公教育支出のGDPに対する割合が公表されました。これだけをとってみても、データがそろった32か国中、スロバキアと並んで最下位。大学で授業料徴収をしているのも日本だけです。教育に対する私支出(学費、私立学校の父母負担、給付型奨学制度の未整備などなど)を加えても、29か国中22位です。▼教育現場は、予算削減・人手不足・長時間勤務・対応すべき問題の多さなどでいっぱいいっぱいの状況です。そして、拍車をかけるように「学力向上を」です。果たして、これで『効果』は上がるのでしょうか。豊かな人的、経済的な裏付けなしには無理だと考えます。「教育は未来への投資」なのです。その見識なしには、国の未来も危なくはないでしょうか。▼わたしたちは、「経済的にも、人的にも、内容的にも豊かな教育を実現しよう」と考えるすべての方々と手を取り合い、これからも教育条件充実のとりくみを続けます。