『資本主義の終焉と歴史の危機(集英社新書)水野和夫』『税金を払わない巨大企業(文春新書)富岡幸雄』『弱者はもう救われないのか(幻冬舎新書)香山リカ』。春先から読んだ3冊をつなげると、今の世界が見えてくる。1%の超富裕層(約60億円の金融資産を所有)は、今や『中間層』(公務員も含む)から利益を奪い、『下層・底辺層』へと追いやろうとしている。『中間層』は、ますます下がる賃金と、超多忙な労働、健康や老後の不安を課されていく。「自己責任」の時代すら終わり、努力や能力があっても報われない。日本も世界も「格差」がさらに広がっていく。▼さて、いきなりの総選挙である。「争点がない」というが本当だろうか?消費税やアベノミクスはもとより、集団的自衛権、秘密保護法、原発再稼働、普天間基地の辺野古移転‥‥教育をめぐる政策はどうだろう?子どもたちは教職員はどうなっていくのか‥‥争点がありすぎて一度の選挙では決めきれない。ましてや、「選挙で勝ったことが、すべての争点に信任を得た」と判断されては困る。自分はこの選挙で「超富裕層のための政策にNO」を示したいと考えている。▼今の僕の気持ちを表す、長野県の高校生が言ったとされる言葉を紹介したい。
『戦争には行かない。選挙には行こう』