ほんりゅう 悲鳴を上げる学校現場(岩田)

 今年も組合連の「勤務実態調査」を行った。結果を皆さんにお知らせできるのは8月になるが、途中集計結果を見て愕然とした。1週間で20時間以上の時間外勤務(月で80時間以上、過労死ライン越え)が73%。過去最悪を更新するのではないかと感じる。中には月換算で140時間の残業をする教員もいる。「特異」な方ではなく、県下に何人もいる。▼多忙化解消、長時間勤務縮減などなんのその!?過労死、健康破壊に向かってまっしぐらである。「労働安全衛生法」によれば医師の面談が必要なレベルである。「過労死ライン越え」の教職員全員が医師面談を実施したら学校の機能は停止するだろう。▼ストレスを抱えながらも、子どもたちの前では笑顔で、保護者対応は丁寧に、文書の〆切をきちんと守り、部活指導も熱心に…。多くの方が、壊れるかどうかぎりぎりのところでがんばっている。▼個人情報管理、教材研究、校内行事、校務分掌等々、やることは山盛りで、すべてに手を抜くことができない。しかし、熱意ややる気だけでは支えきれないところまで来ていると感じる。▼夏休みである。それぞれの学校できちんと分析して、長時間過密勤務を防ぐ手立てを打とう。このままでは教職員も学校も壊れる。