ほんりゅう 沖縄へ行ってきた! - 国枝

 先月末、沖縄の空気を感じに行ってきた。ちょうど仲井眞沖縄県知事が名護市辺野古の埋め立てを承認するのではと言われていた12月最後の週で、25日に行われた県庁包囲行動にも参加してきた。県庁前には多くの人が集まっていたが、スクランブル交差点を越えた国際通りには日常と変わらない空気が流れていた(27日埋め立て承認)。▼その翌日、名護の不便さを体験するため、あえて那覇から路線バスで2時間かけて出かけた。遠かった。中心商店街に行ってはみたが、11年にリニューアルオープンした名護市営市場こそ目立っていたが人影はまばらで、周囲の商店に至ってはシャッターが下ろされたままといったところが多かった。▼国はこんな僻地だからこそ、北部振興策と称して開発に莫大な資金をつぎ込み、かわりに辺野古のキャンプシュワブ沖合を埋め立てて滑走路を作り、普天間基地を移転しようと躍起になっているのだ。しかし「普天間基地の移設条件付返還」が合意されてから18年になろうとする今でも、移転先を沖縄県外に見つけられない現実に、沖縄の人たちは飽き飽きしているのではないか。しかし、彼らの、内に秘めた怒りには深いものがあると感じる。▼1月10日、沖縄県議会で可決された「知事の辞職を求める決議案」はまさにその表れだろう。その空気は、内地から数日行っただけでは分からないかも知れない。しかし、沖縄の今をしっかり学びながらできる限りの応援をしていくことはできる。これからも、沖縄について、子どもたちや、まわりの人たちとともに学び、応援していきたいと思う。