ほんりゅう 映画「標的の村」自主上映に取り組む青年たち - 国枝

 ここ2か月、映画「標的の村」を自主上映する活動に取り組んでいる。映画「標的の村」は、昨年、沖縄の東村高江や普天間基地ゲート前で起きた事実を、テレビなどで報道できない情念を広く伝えるために作られた異色のドキュメンタリー映画だ。東京では8月の封切以来11月までロングラン上映を続けた。▼ボクは9月に名古屋で見た。そしてその場で、高江の人たちの思いに共感した岐阜の仲間達と自主上映会を持とうということになった。そして準備をすすめる段階で同じく自主上映に取り組もうという20代の青年H君と知り合った。▼彼は、高校時代に夢を絶たれ、その後就職したけれど思い満たされず旅に出、沖縄でもしばらく働いていたという。そんなわけで沖縄への思いも強く、是非とも岐阜でも多くの人に見てもらい、沖縄の現実を知って欲しいという熱い思いを持ったようだ。ただ、自主上映のノウハウもほとんどわからず、「熱い思い」だけで前へ進み始めた。そして仲間が出来た。青年中心のイベントで訴え、新聞社に告知記事を依頼し、準備のための合宿もやった。仕事の合間を縫って精一杯頑張っている。▼ボクらは、こういった青年の熱い思いに果たしてどれだけ寄り添えるだろうか?理不尽なことだらけのこの頃、青年からエネルギーをもらい、ノウハウをお返しして、より一層大きな運動を作り上げていきたいものだ。