【報告】8/28 養護教員部・県教委交渉

 養護教員部(養教部)は秋に県教委交渉を行ってきたが、今年度は夏に交渉を行った。今後も、交渉以外の懇談なども視野にいれながら、要求実現のため引き続きとりくみをすすめたい。

専門性を十分に活かすための体制つくりを

●重点とした要求項目

①養護教諭の勤務条件について

(ア)非正規教員(養護助教諭)配置の解消を進め、正規の養護教諭を配置してください。

(イ)宿泊を伴う学校行事における養護教諭の心身への負担を軽減してください。

②子どもの命を守り、健全な発達保障をするために

(ア)生徒の健康保障、感染症予防のための教育活動が十分できるようにしてください

 

●県教委回答と専門部見解

①(ア)について:まもなく大勢の退職者の時代を迎える。この先数年は今年度並みの採用が続くので(一概には言えないが)正規を採用し配置していく。

①(イ)について:負担が大きいのはよくわかる。県としても負担軽減について声を出している。こうしたことは校長が決めることであるので、校長との懇談会の話題にしていく。

②(ア)について:県の厳しい情勢の中で、環境検査機器の購入等については要求をしていく予定である。学校医等の報酬は高額で、補助員の手当までは困難な状況にある。県でできることは限られているが、(金銭面以外で)考えていきたい。

 予算の必要な項目では、「非常に困難である」との例年通りの回答だったが、養教部の思いを汲み取ろうとする姿勢が窺えた。環境衛生検査に関しては、前向きの回答も得られた。

 

●今後の課題、目標

 少しずつ解消されてきてはいるが、依然として講師採用が多い。児童生徒数の減少による学校の統廃合を視野に入れた配置も理解できない訳ではないが、正規採用として、継続した指導(安定した対応)ができる体制づくりをめざしていきたい。また、母体保護の面から、妊娠時の加配や代替についても継続して要望していく。

 

●まとめ、その他

 交渉時間を1時間、懇談を30分間と考えていたが、交渉時間も足りないくらい、参加者からは活発な意見が出された。特に小中学校の方々から出された、宿泊研修に伴う学校行事における養護教諭の心身への負担についての現状は、他校種の同僚も身につまされる思いで聴いていた。校種ごとに課題が異なるため、交渉時間の割り振りも考慮しないといけないと感じた。