ほんりゅう 投票率60%割れという現実 - 国枝

 総選挙が終わり、投票率60%割れ、自民党の議席数の上での圧勝という現実が残った。テレビは投票が締め切られた瞬間から「自民圧勝、民主惨敗」と騒ぎ立て、見る気をなくしてしまった。▼パソコンに向かいSNSに目を向けると、「失望した、これから先が不安だ」という声のオンパレード。自分が日々付き合っている人達の間では「反原発」が当たり前でも、それが選挙の結果につながらない。総選挙に何を求めるか有権者に聞くと、景気対策が最重要課題だという回答が多いのだそうだ。しかし、その一方で、デフレ経済や若者の不安定雇用のもとをうみ出した政党に、比例で30%弱の人が投票している。▼なんでこうなったのか、政治家に責任をなすりつけるのはたやすいが、果たしてそれだけでこんなことになってしまうのか。▼少子高齢化の今、61歳から65歳までの人口が約一千万人、それに引き換え、21歳から25歳までの人口は約6百万人。一票の格差は地域間だけでなく、年代間でも深刻なものになってきている。だからこそ、若者たちがしっかりと声をあげなくてはならない。▼ひとりでも多くの若者が、主体的に投票先を決めて投票所に行くことができるような社会にするために、私たちにやるべきことは多い。