【お知らせ】1/26-27 子育て・教育のつどいin恵那

育もう!命の尊さ、深い絆、そして生きる力

~安心・つながり・自立をめざして~

 

○とき 2013年1月26日(土)~27日(日)

○ところ 恵那峡グランドホテル

○参加費 300円

 

第1日:全体会【1月26日12:30受付 13:00~16:30】

開会行事、実践報告 中島芳文さん(中津東小)

 

記念講演・村山士郎さん(大東文化大学)

「いじめは子どもの心の叫び」

 

第2日:分科会【1月27日9:00受付 9:30~15:00】

※分科会紹介は下記をご覧ください。

 

主催:子育て・教育のつどいin恵那 実行委員会

連絡先 岐阜教組恵那支部内 0573-25-5285

(他地域の方は、岐阜教組 058-215-7301でも問合せ可能です)

 

後援:恵那市・中津川市・恵那市教育委員会・中津川市教育委員会

 


村山士郎さん
村山士郎さん

記念講演講師:村山士郎さんプロフィル
1944年  山形県東根市に生まれる

1977年  東京大学大学院教育学研究科博士課程修了

現在 教育学博士 大東文化大学教授

 

主な著書

『生活綴方実践論』青木書店1985年

『平和を語る学校』編著 労働旬報社1986年

『子どもの攻撃性にひそむメッセージ』柏書房1999年

『なぜ「よい子」が暴発するのか』大月書店2000年

『事件に走った少女たち』新日本新書2005年

『現代の子どもと生活綴方実践』新読書社2007年

『豊かなことば育ちが心と学力の基礎』本の泉社2009年

 


分科会紹介

 

1 子どもの人権と学校

 昨年は、定時制高校からの報告がありました。子どもたちの願いからサッカー部の立ち上げ、全国大会出場を果たし、子どもたちの力にしていった取り組み、定時制生徒の実態と社会参加に向けての取り組み、学びの困難を抱えている子どもたちへの対応の報告等々。 子どもの人権と発達の保障。困難を抱えた子どもたちにへの支援・援助。少しでも視野が広がるような分科会にしたいと思います。

 

2 子どもの生活・文化・自治活動
 パソコンやゲーム機が当たり前の時代となり、子どもの生活や文化(遊び)が大きく変わってきました。「いじめの陰湿化」など現在起きている子どもの問題の多くには、子どもが生活の中で身につけてきた文化的な創造力・自治力などが失われていることに原因があります。 かつて、子どもたちは仲間と関わりながら、自分たちで工夫して豊かな文化(遊び)をつくり、地域社会も子どもたちを支えていく力を発揮していました。子どもは遊びや労働を通して、仲間の大切さや集団のルール、生活の知恵などを身につけていました。今の子たちは、特に家庭での仕事も必要なく、塾や習い事、そして遊びは1人でも機械が相手をしてくれる環境にあります。ある意味、「豊か」な生活であるといえますが、人間として成長していく上で失ったものも多いと感じます。昔の不便な生活にもどれとは言いませんが、子どもの生活や文化(遊び)の特性を理解し、学校や地域の中で豊かに育てていくことが今、大切になっていると思います。 そこで、私たちはこの分科会で、子どもの生活や文化の現状をつかむとともに、子どもにとってよりよい文化を創造していくにはどうすればよいか、子どもが主体となって活躍し、仲間とともに高まっていく自治的な体験をどのようにしてつくり出していくかなどについて学校や地域での具体的な実践をもとに考えていきたいと願っています。

 

3 不登校を考える

  近年ちょっとした原因がもとで学校に来られなくなってしまう児童、生徒が激増しています。そんなかれらに寄り添ってじっくりと話を聞いてやることが今つよく求められています。保護者はもちろんクラスや相談室から、いろいろな話を持ち寄って、みんなで子どもを支えていく知恵を出し合いましょう。

 

4 障がい児教育

 今年の障がい児教育分科会は、3つの小分科会に分かれての開催です。その理由は、例年多くのレポートが出されるのに、一つ一つのレポートを十分検討する時間がとれなかったことと、近年特別支援教育への理解が深まり認知されるに伴い、障がい児教育の守備範囲が広がり一つの分科会に収まりきれなくなってきたからです。

その1 特別支援学校&学級での実践

  この「特別支援学校&学級での実践」では、様々なレポートを通じて障がい児教育の本質、勘所に迫ります。「理解者」として接したいのに気が付いたら「行動コントロール管理者」になっていたってことありませんか?障がい児教育にまつわる様々な悩みや疑問をみんなで話し合い、元気をもらいましょう。

その2 地域における障がい者支援と自立 ~社会参加に向けて~親・地域との交流を~

 学校教育を終えた障がい者は、遅くとも18歳で就労の壁にぶつかります。また、余暇の活用についても、自分から進んでサークルに飛び込んだりすることは難しく、すんなりと自立できる社会になっていません。そこで、障がいのある子どもを持つ親たちが、共通した悩みに、知恵を出し合いなんとかしていこうと活動している「集まり」がいくつも存在しています。 この分科会では、そんな「集まり」や個人が悩みを語り合い、解決の糸口を探る話し合いを進めることができるようにしたいと考えています。ぜひ参加してください。お待ちしています。

その3 通常学級に在籍する障がいのある子の発達保障

   「『ば~か、死ね!あっち行け』何度話しても暴言、暴力、飛び出しを繰り返すA。このごろはAだけじゃなくて、BもCも教室で暴れたり、教室を出て行ってしまったり…。この子たちに関わっていると、授業がぐちゃぐちゃになってしまって・・・・。30年間の教員生活で初めて。他の人にも簡単には相談できないし、もうどうしたらいいか・・・・。」 これは、発達障害と診断されたり、その可能性があるのではないかと思われたりする子どもたちを受け持ったある女性教師の訴えです。子どもの人数が30人を超えるような通常学級の中で、このような発達障害を抱えた子たちをどう理解し、どんな指導の方法があるのかを、共に考えてみませんか?レポートを手がかりにしながら、日頃の悩みを出し合って1つでも何かヒントになることがあればと願って立ち上げた分科会です。ぜひ、気軽に参加してください。「困った子」は「困っている子」。これが、キーワードです。

 

5 子どもの読書・図書館教育

 今年は、毎日の図書館の活動、お仕事について語り合う場にします。本の選定、オリエンテーション、「図書館だより」など、困っていることや工夫していること、自由にお話ししましょう。 一人で悩んで行き詰まっていることも、みんなと話せば意外な解決策が出てくるかもしれませんよ。 もちろん、司書以外の方の参加も大歓迎です。 常勤の司書がいない状態の図書館を担当している先生、お困りごとはありませんか?"図書館のプロ"がアドバイスいたします。

 

6 学校・地域づくり

 昨年は、保護者と学校が子どもの成長を通じてつながる実践、若い先生を支える取り組み、たいへんな児童をかかえる学級を学校ぐるみで支える小学校からの報告、高等学校の生徒が参加して学校の在り方を考える会議といったレポートが出され、主として学校の在り方を切り口に色々な話題で交流を深めることができました。 様々な課題をかかえた学校や地域・・・現状を交流しながら、学校や地域といった受け皿が子どもが育つ上でどうあるべきかについて論議を深めていきたいと思います。 

 

7 臨時教職員のひろば

  みんなで映画(DVD105分)を観ます。いい映画です。非正規の人だけでなく、正規の人も、親さんにも、地域の人にも是非ごいっしょに観て頂きたいと思います。 観終わった後、みんなで映画のことやいろんなことを語り合いたいと思います。差し入れ歓迎!お茶とお菓子も用意します。 3年前、中学2年生のクラスで「道徳」の教材に使いました。授業では重松清さん原作の短編小説を読んで、あとDVDは生徒たちが家に持ち帰り順番に回し観ました。しばらく、クラス内に「青い鳥」ブームが続きました。その年の「道徳」年間ベストになりました。 いじめがテーマの映画ですが、今回とりあげたのは主人公が吃音の非常勤講師だということからです。非正規雇用の働き方を考えるきっかけにもなったら、と思いました。もちろん、学校・教育を考える上でも絶好の素材だと思います。

 

8 綴り方教育

  恵那綴り方サークルには現在50余名のサークル員。中津川市・恵那市の先生方の綴り方研究の場として活動の場を広げてきました。月一回会員の先生の勤務校を訪問。生活ノートや作文検討をし、子どもの本音はどこにあるのか、その本音をどう集団に広げ理解を深めるのか、更にどう学級の子どもたちの共通の財産にしていくのか集団で論議し、つづり方通信の形で出席できなかったサークル員の先生方に広げています。同時に子どもが綴れない、子どもと何を交流していいか分からないといった先生方の悩みも増え、綴り方を進めていく上での困難さも抱えています。当日の分科会では、各地からの参加で、実践報告、綴り方実践の困難さ等の交流、実際に作品の持ち寄りで、みんなで検討をし、実践を進める方向を探れたらと思っています。

 

9 社会科・平和教育

  ここ数年、社会科教育、平和教育をコラボさせたテーマで分科会を持っています。 脱原発の授業、「生活科」から「社会科」への導入、修学旅行での平和教育の実践など、多彩な報告がありました。新たな発想や視点を交流できるのが、この会の素晴らしいところです。 修学旅行で広島・長崎・沖縄に行く学校も多いですし、原発問題を授業で取り組んでいる先生もたくさんみえると思います。たくさんの実践を持ち寄って、楽しく交流しましょう。

 

10 算数・数学教育

  算数・数学は,面倒な計算練習!?,黒板とチョークで延々と続く式変形!?,小難しい演習問題!?,感動のない結果・結論!?,嫌な科目の代表格!?。数学は無味乾燥で面白くないだけの科目!?。ちょっとした工夫・演出で,生徒の目が輝く瞬間を作りたい・・・・。教具・具体物なども使った「意味のわかる数学授業実践」を切り口に,参加者それぞれでレポートを持ち寄り,知恵を出し合い,どうしたら数学の面白味を上手に伝えることができるのか,皆で考えていきたいと思います。

 

11 理科教育

  理科分科会では、毎年5~6本のレポートが持ち込まれ、終日熱心に検討・討議が行われています。 自作実験装置の紹介や、授業で使える簡単な教材・教具をみんなで作ってみたりすることも多く、参加者は必ずお土産を持ち帰ることができます。小・中・高の理科教員が校種を越えて議論できるのが、官制研究会にはない、大きな魅力です レポーターはもちろんのこと、冷やかし参加も大歓迎。みんなで楽しい分科会にしましょう!」

 

12 労働安全衛生法~ローアン

  一昨年度から開催している「ローアン分科会」。全国でも岐阜県でも「ローアン=労働安全衛生法」の取組みは大きく前進しています。2011年4月より岐阜県下の小中学校では100%の学校で「勤務時間の記録」が始まりました。養老町や池田町ではタイムレコーダー導入。泊を伴う行事の「割振り」や「8のつく日」のノー残業デーも高校だけでなく小中学校でも具体的な取組みが開始。 今年度、文部科学省は、メンタルヘルスの取組みに本腰を入れてきました。さらに、5月末、岐阜県教育委員会は「多忙化解消アクションプラン」を発表。県下14校が「モデル校」として、その他のすべての小中学校でも学校独自の取組みが「チェックシート」に基づいて開始。「プラン」そのものの周知が市町村によって差がありますがローアンの取組みは少しずつ着実に前進。「ローアンを職場で全面実施できるように」全支部からの参加者が集まれる分科会にしましょう。「おみやげ」を用意して待っています。

 

13 東日本大震災から学ぶ~特別分科会~

  3月11日の東日本大震災、そして大津波、東京電力福島原発の爆発と被曝。あの日からもう2年が経とうとしています。福島の友人からは「子どもたちがどんどんいなくなっちゃう。放射能とのたたかいはもちろんだけど、今は差別とのたたかいよ」と悲痛な声。福島に限らず復興も大変遅れています。こういう中で、福井大飯原発の再稼働。「何かしなければ」という焦る気持ちも持ちながら、昨年度に引き続いて、この分科会を開きます。さまざまなとりくみ、教育実践、防災のとりくみ等を交流しましょう。「何をしたらいいのか」がひとつでも見つかればいいと思います。

 

14 大変なこと・・・・まずはしゃべってみましょう

  様々な問題を抱え苦しんでいるときにその内容をしゃべるのは苦しいものです。何か先に光が見えたりすれば少しは口も軽くなるでしょう。クラスの状況、授業のこと、部活の忙しさ、職場の人間関係など、まずはしゃべってみようという分科会です。若い先生方の参加を期待します。悩みや苦しみをしゃべるだけでも、胸の内のモヤモヤが晴れてきます。参加者からのアドバイスもあるでしょう。参加者の発言の中で、みんなも大変なんだということが分かるだけでも・・・・。とにかく、集まってしゃべる中で、かすかな光が見えてくるかもしれません。多くの方の参加をお待ちしております。

 

15 「いのちの教育を考える」~特別分科会~

  6年前、中津川市で大変痛ましく、辛い事件が起こり、市民の誰もが「子どもが命を失う悲劇を二度と繰り返さない」という決意の中、自分にできることは何かを考え行動してきました。それは、行政として、地域として、あるいは個人として、保育園児から中学生までを対象に様々な取り組みを行ってきました。今回、これらの取り組みを振り返り、また子どもたちの反応を教科書としてともに学び合い、今後の取り組みに活かす分科会を目指します。