ほんりゅう 働き方の常識が… - 岩佐

◆古い友人たちと久しぶりに懇親会を行った。ひとりが、「土日も様々な会合に顔を出さなきゃならなくて休みがない」と嘆いていた。いずこも同じかと思っていたら、隣に座った友人が「うちの会社は、定時で帰らされる。特に業績が悪くなってからは残業するなといった感じだ」と言う。「うらやましいなぁ」と話すと、「良し悪しだけどねぇ」という返事。別の友人は「年末にかけて土日に仕事が入るからたいへんだ」と言う。「休みがなくなっちゃうね」と言うと「代休もらうけど、土日が休めなくなるのがつらい」という。◆うーん、いかにも働き方の常識が違いすぎる。同じ日本でもこれほど違うとは…。◆わたしたち教職員の働き方の常識も変えなければならないと思う。しかし、今の職場の状況をそのままにしておいては、それは困難だ。◆今年、小中学校では「多忙化アクションプラン」が出された。これはすばらしいことだと思うが、周知が十分なされていない職場も多いと聞いている。小中学校だけでなく全ての学校現場に広めてもらいたいと思っているのだが。◆長時間過密勤務解消は待ったなしの課題。現場の忙しさを減らすためできうる手だてを次々と講じていかなければならないのだ。教職員の命と健康を守るためにも、子どもたちに人間らしい働き方を伝えるためにも。