ほんりゅう 今を生きる者として - 岩佐

 もうしばらく前ですが、地域の「9条の会」で新年会を行いました。毎年恒例の楽しい催しです。「精密イラストレーション展を行います」「岐阜県美術館収蔵作品から4点が展示されます」「新作能面展を行います」などしばらくは文化的な話が続きましたが、いつの間にか話題は「原発の問題」へ移っていきました。

 「原発の問題を全く知らないまま何十年と過ごしてきた」と何人もの方が語られました。「知っていたにもかかわらず、どこかで気にかけないようになってしまっていた」という悔恨の情を述べた方もいました。「やはり『原発のこと』を初歩からしっかり知らないといけない」ということになったのですが、そこで「知り合いの先生で『原発の問題』についてずっと話してきた人がいるよ」と言う話が出て、「ぜひ、私たちの会で学習会をしよう」ということになりました。

 小さなとりくみです。しかし、「私たちが再び悔恨することがないように」との思いが込められたとりくみです。草の根のとりくみが広がるということは、例えばこういうことなのだろうなと思います。

 「3・11」からもうすぐ1年です。皆さんは、あれから何を大事にしようとしていますか?「3・11」には何をしますか?これから何をやっていこうと思っていますか?私たちたちは、今を生きている者として、その問に答えなければならないと思います。