ほんりゅう 教育署名とPTA - 国枝

 今年も11月29日、教育署名の県議会提出を行った。私はこの運動が始まって以来20年以上にわたって積極的に取り組んできたつもりだ。毎年何十人かの教え子や同級生に通信を届け、署名を送ってもらっている。署名数に関しては随分減らしてしまったが、心のこもったメッセージやカンパに励まされて、ここまで続けることができた。

 提出総数も減ってきているが、ここ数年で実のあるものになってきたという感触を持っている。PTAから署名が届けられることが増えてきた。今年、PTAの担当をやっていて保護者と話す機会が多くなったが、発言の中に、子どもが元気でしっかりと伸びていって欲しいという願いを感じられることが多くある。これは、私たちの運動と共通する願いであり、だからこそPTAに受け入れられ、署名が増えてきたのだろう。

 「ゆきとどいた教育をすすめてほしい」というのは子どもを持つ親誰しもの思いだし、その中心に少人数学級の実現という願いがあることも間違いない。

 政権が交代し、子ども手当・高等学校授業料の実質無償化と、今までの政権ではほとんど考えられなかった政策が実現した。国による少人数学級の歩みも進み始めた。

しかし、それも今や風前の灯火。そのような中で、少しでも「ゆきとどいた教育」を進めていくために、この運動をより一層進めて行かなくてはと、決意を新たにしている。