ほんりゅう 9月20日(森田)

先日数学の先生が「ハノイの塔」の説明をしていた。円盤を一枚づつ3本の棒に移動させるゲームである。ルールは検索して頂くとして、3枚の円盤では完了までに7秒かかり、17枚だと一日以上もかかる。最後に、64枚だと5849億年以上かかり、地球の誕生からやり始めても終わっていないという結論だった▼ドラえもんの「バイバイン」を思い出した。一滴たらすと5分で二倍に増えるひみつ道具だ。栗まんじゅうを永遠に食べられると思ったのび太は、地球を覆うほど増えた栗まんじゅうに泣き、ドラえもんにも泣きつく。最後にロケットで宇宙に放り投げる結果となった▼教員の仕事もこれに似たところがあるのではないか。「働き方改革」の研修で早く帰れず疲弊していた先生、「年休を取ってください」と言われるが夏の出張が増えた先生、いじめ防止で会議の多くなった先生、仕事軽減の電子白板なのに教材研究に時間がかかった先生など▼もちろん先生方はみんな子どもたちの為に頑張っている。でも1日24時間で全ての「頑張り」をする時間はないのが現実である。教職員に「あ~全部仕事が終わった~」と言う日が来るのであろうか。