ほんりゅう 世の中を変える流れを呼ぼう(長谷川)

「どうせ俺たちを(戦争に)行かせるんやろ」「やりたいんなら自分で行け」集団的自衛権行使容認の閣議決定が高校生の意識にも影響を与えています。安倍内閣の支持率も、各種世論調査で軒並み下降をはじめました。こういうのを〝潮目が変わる〟というのでしょうか。▼経済協力開発機構(OECD)による国際教員指導環境調査(TALIS)で、日本の教員の仕事時間が参加国平均を大幅に上回り最長だった結果が発表されたことも大きな波紋を呼んでいます。この中で、授業以外で仕事が山積している日本の教員像が浮き彫りになりました。新聞各紙やテレビでも取り上げられ、「教員は楽している」という世間でのイメージの変化を感じます。▼しかし、公務員の賃金を大きく下げる人事院勧告がこの夏に出されようとしています。皆さんがこれを読む頃には既に発表されているかもしれません。「潮目が変わればきっと良くなる」と考えるのは楽観的すぎます。なぜなら、これほど国民の声を聞かずに暴走し、国民の不安や困窮に向き合わない内閣はかつてないからです。▼一方で、「どうせ何も変わらない」と考えるのも悲観的すぎます。「変わる」のではなく「変える」、「流れが来る」のではなく「流れを呼ぶ」。私たち組合は、「教え子を再び戦場に送らない」ために、「教職員の命や健康を守る」ために日々奮闘しています。ぜひ皆さんも力をお貸しください。