ほんりゅう 「相違」ではなく「相似」を大切に - 岩佐

先日、教育署名スタート集会で、開会挨拶を次のように結びました。▼「新自由主義構造改革によって、子どもたちが安心していられるはずの家庭が崩されてきました。また、教育費の抑制がなされるとともに、競争の低年齢化が図られ、教職員は長時間過密勤務へと追い立てられ、子どもたちと向き合う時間を削られました。子どもたちにとって、必ずしも学校が居心地のいい場所と言えないようになってきました。このように、子どもは二重の困難を背負うことになります。私たちは教育条件整備の運動をおしすすめるとともに、子どもを襲っている困難を通して、子ども・学校・教育を考え合う共同を作り出したいと思っています」▼ところが今、安倍内閣は「教育再生」と称して、憲法改悪と一体に改悪教育基本法の具体化をより一層おしすすめようとしています。これでは、子どもや親、教師の抱える困難はさらに大きくなってしまいます。▼皆が困難な状況に置かれている中、相手を理解する、認めるところからはじめて、「相違」ではなく「相似」を大切にして、子ども・学校・教育を考え合う幅広い共同をつくりだしたいと思います。「急がねばならぬ」ときですが、「あせって」狭くなってはいけません。着実にとりくみをすすめていきたいと思います。