【賃金】2012年度岐阜県人事委員会勧告

改善勧告なし・現給保障制度には触れず
55歳以上は昇給停止の改悪

 

 9月27日に岐阜県人事委員会の勧告がありました。今年度の人事委員会勧告は月例給は「民間給与との較差が極めて小さく、適切な給料表の改定を行うことが困難なため」改定せず、ボーナスも「民間とおおむね均衡しているため」改定なしとしました。
 また、「50歳台後半層の給与水準の上昇の抑制のため、昇給・昇格制度を見直す」とし、具体的には、「55歳を超える職員は、標準の勤務成績では昇給しないこととし(現行は2号給昇給)、優秀な勤務成績では1号給以上の昇給(現行は3号給以上)に抑制」するとしました。
 岐阜県ではこれまで4年間、一方的な賃金独自カットが行われてきました。つまり、独自カットによって民間を下回る賃金となっているのです。今回の勧告はこのことについて、一言も触れていません。
 また、勧告とは別に、退職金400万円カットもねらわれており、岐阜教組は反対署名に取り組んでいます。ご協力お願いいたします。

 

岐阜県人事委員会勧告のページ

 

退職金400万円カット反対署名のページ


2012年度岐阜県人事委員会勧告【給与勧告の骨子】


(1)月例給、特別給(ボーナス)ともに改定なし
・民間従業員の給与は職員の給与を下回る(▲78円 ▲0.02%)が、較差は極めて小さい
・特別給(現行3.95月分)は民間のボーナス(3.96月)とおおむね均衡

○月例給、特別給ともに据え置くのは平成20年以来4年ぶり
(2)50歳台後半層の昇給・昇格制度の見直し
・55歳を超える職員は、標準の勤務成績では昇給停止(給与条例改正を勧告)
・高位の号給から昇格した場合の給料月額の増加額を縮減(人事委員会規則改正)